〜無意識の意識を追って〜
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「顔のおはなし」
 外にでるときは顔に気をつけなさいねってもうなん百回と言われてうんざりしてる。もういつも同じこという。今日は晴れてるしよく見えるから大丈夫なのっていってすぐ家でてきた。

その顔っていうのはね、まちをあるいている人みんなみんな大きい。小さいのはこどものときだけ。あいそよく笑えば笑うほど顔がどんどん大きくなるって。みんなぶつからないように道ですれちがうときは横を向いたりしてる。たまにぶつかったりするときもあってそのときはすごく顔はもろいからくずれて、一方はひどく泣いたり、もう一方はひどく怒ったりしてる。中には日頃のストレスをそこで発散してる人もいるって本にはのってた。

あさのてれびはいつもそのけんかの話しかしなくなってうんざりした大人たちはいつの日かとりあえずアスファルトに手をついた方が負けって決めて、お天道様みたいにうでをくんで顔がかげになっているのをみたりすると周りの人達は、ああまた始まったかって感じで誰も見向きをしないからけいけん者やすごく人のきもちを感じやすい人なんかは声をかけたりするんだけど頭が重くてじゃまで下が見えないし、下に転がってる人も起き上がれずにもうお互い声だけがたよりだからすごくしんちょうになってなりすぎてそれがうらめにでてまたそこでイライラして怒り出す人とかがけっこうたくさんいてまたそういうのを見てきた人やされた人なんかが人一倍おくびょうになるもんだから何も言いだせなくていつもやな空気だった!

でもその顔のおおきさに負けずまわりの空気をかえる人ってのがたまーにいて、その人をまっているだけで何もしない人や、かみさまが来たとかどーのとか、でもあれはこっちだとかあっちだとかあとからぶつくさぶつくさ言ってる人もいて時間をろうひして、うろうろしてるだけ。そういう人の顔はだいたいしわがすごくこい人か、全然ないかなんだけど、こくなる人は気を使い過ぎたり、けーはくな人が多くて、全然しわがない人は顔と顔とのせっしょくをたった人。お父さんやお母さんにはちょっとしわがある。ぼくにはほんのちょっとだけ。

最近は、ぼくの顔も少しずつ大きくなってきて、あなたもねって言われるようになっちゃったの。気をつけなくちゃいけなくて。もしぶつかってわれちゃったらどうしよう。もう元にもどせないのかな。そうこの前、お母さんが寝ている間に指でかおをさしたの。向こうのまくらが見えた。いそいで部屋へもどった。お母さんは起きなかったけどこわくてこわくてその日はあまりねれなかった。でも次の日お母さんの顔の穴にはばんそうこうがはってあった。痛くないのかな。お母さんごめんね。

これが顔のおはなし。





※ある男の子のインタビューより。修正を加えて。
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